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海外に住む折り紙ファンから「おりがみくらぶ」へのメッセージを紹介します。
by origami02
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グアテマラで折り紙

2004年10月19日,グアテマラに
折り紙を持っていった。

折り鶴をプレゼントした。
僕が去り際にドアにつるしておいただけだけど、、、
気づいてくれたことでしょう。
僕は言葉がうまくなかったから、
形で示したつもりだった。
どう思ってくれただろう。

グアテマラは織物の文化がその誇り。
色とりどりの織物が市場に並びます。

折り鶴は負けていないと思った。
自由な色彩を吹き込むことができる。

昔、小学生のとき、
友達が脳座礁かなんかで手術を受けることになった。
クラス全員で千羽鶴を折ることで
その友達の改善を願ったのだった。
無事、治療は済み、元気な顔を見せてくれた。

そのとき、僕は折り鶴の折り方を覚えたのだけど
いったいどれだけきれいに折れていたのだろう。

グアテマラで自分の成長を感じていた。
僕は昔に比べ、細部に注意がいくようになっていた。

完全な左右対称じゃなかったりね。
折り紙って強く折ると
紙がちょっと伸びるみたい。
紙の色(染料)によって紙の強度が違って
難しさが異なってくるみたい。
そして仕上がりも。

そんなことまで解った。
昔はいくらやったって
そんなこと気付かなかっただろうな。

折り鶴って,丁寧に折ると本当に力強く仕上がるんだよね。
紙とは思えない強さ。そして美しさ。

価値のある文化だと思った。
紙1枚で芸術ができるんだから。
そしてそれが連なっていくと
本当に静かな命を宿していく。

最終日の前々夜は
働いたオフィスのために10羽
最終日の前夜は
生活をともにさせてくれた家族のために10羽

3ヶ月を振り返りながら
1つ1つ丁寧に折った。

言葉がうまくなくって
お互いの理解が全然進まなくって
避け気味になってしまったこと、
申し訳なかったこと、
でもなんとか大事なことは伝えられたこととか。

折り鶴。
僕のひとつのささやかな表現方法になってくれそう。
またそうやって気持ちを詰め込める機会があるといい。

☆ブログ「Avenue of my inside」より☆
by origami02 | 2006-01-29 13:50
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